アルツハイマー型認知症について知ろう

アルツハイマー型認知症は、女性に好発し、脳(特に大脳皮質や海馬)の萎縮が特徴的にみられる神経変性疾患です。
認知症全体の半数以上を占めます。
本疾患の原因は不明ですが、病理所見として、老人斑、神経原繊維変化、大脳のびまん性萎縮が認められます。
記憶・記銘障害から始まり、見当識障害、失語、失認、被害妄想、判断力の低下、抑うつ症状などが現れます。
末期では、徘徊、寝たきりなども見られます。
記憶・記銘障害などの臨床症状では、単なる加齢現象との鑑別が困難であるため、長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)を用い、認知症の進行程度を把握します。
長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)とは、認知症が疑われる患者に対し9項目の質問をし、その回答から認知症の進行程度を評価するものです。
アルツハイマー型認知症の薬物療法としては、中枢性コリンエステラーゼ阻害薬やグルタミン酸NMDA受容体非競合的遮断薬が用いられますが、いずれも本症の進行抑制を目的に投与されます。
また、快適な精神・身体活動が本疾患の進行を遅らせるので、外出や社会参加を促すことも重要です。